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活動報告
2021年08月11日
【くりくり園探訪記】No.2
2021年8月10日

8月10日(火)のくりくり園。

この日はやや曇りで、お日様が顔を出したり隠れたりしていました。もちろん気温は高いですが、直射日光があるのとないのとでは肌へのじりじり感が違います。そんな中、今日は栗園内の下草刈りの作業です。

たくさんの栗の実がなっています。って、ん…?

もうこんなに実が落ちちゃってる!

まず最初に驚いたのは、8月初旬なのに、すでにたくさんの実が落ちてしまっているということ。昨年は暑い日が多く、成熟しきらない実が焼けてしまい、早々に落ちてしまっていました。「まさか、今年も…」そんな不安がよぎります。

恐る恐る農園主の前堀さんに尋ねると、意外にも「全然問題ないよ」の返答が。

栗はある程度実がなると、栗の木が弱い実を自分で判断して落としてしまうそうです。なので、落ちてしまった実は大きくなることを望めないと栗の木自身が判断したもの。外的要因ではないとのことで、ほっと安心しました。

それにしても、なぜ実を自分で落としてしまうのでしょうか。

ひとつ目は栄養を強い実に集中させるためです。野菜や果物を栽培する際に、一株に成る果実を少なくして栄養を集中させる作業をしますが、それと同じことを自然が行っています。

ふたつ目は、木自身を守るためです。実は栗の木は木質が弱く、シカが木の幹自体を食べてしまうほどです(シカが木の皮を食べるというのは聞いたことがありましたが、木の幹を食べてしまうということには驚きです)。

そんな栗の木に実がなりすぎると…

枝が折れてしまいます。この枝は決して細い枝ではありませんが、実が沢山なり、またそこに風などちょっとした外からの力が加わることで折れてしまったのです。

中には折れて樹上で引っかかってしまっている枝もあります。それが原因で他の枝が折れてしまうこともあるため、すぐに取り除かなくてはいけません。

見つけるや否やするするっと木に登ってしまう前堀さん。実はこの木、3メートルくらいあります。70歳過ぎとは思えない体力と身軽さです。

今年は大きな実が沢山なっており、枝が大きくしなっているものも多くあります。折れてしまいそうなものには支えが必要になります。

この日は園内の下草刈りを行いました。

栗は実が熟して下に落ちたものを収穫します。その際に落ちた実を見つけやすいよう、園全体に生い茂る下草を全て刈り取ります。

草刈り機を使い、男性ふたり掛かりでも丸1日掛かる作業です。これも美味しい栗をお客様にお届けするために欠かせない作業。ありがとうございました!